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基本仕掛け |
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メジナ(グレ) |
●特徴 |
メジナといえば通常は□太と呼ばれる地つきのメジナを指す。ほかにメジナより南方系のクロメジナ(沖メジナ、尾長グレ)、さらに南方系のオキナメジナの3魚種がいる。 メジナとクロメジナは見かけがよく似ていて、外洋に面した釣り場では一緒に釣れることかあるので、よく混同される。クロメジナはエラプタの縁が黒いことや尾ピレの切れ込みが深いなどの特徴があるので、これを見分けるポイントとする。 メジナは最大で60cmぐらい、クロメジナは最大で70cmぐらいまで成長する。 沿岸の岩礁帯を群れて回遊することか多く、エピなどの動物性のエサから岩ノリなどの植物性のエサまで食べる雑食性である。 |
●シーズン |
ほぼ周年ねらえる。 |
●料理 |
刺し身、塩焼き、みそ漬け、ホイル焼きなど。 |
磯釣り人気のトップの座を占めるメジナ釣りの魅力は、細い仕掛けでのスリリングなやり取りにある。ハリに掛けるまでのおもしろさがクロダイ釣りの魅力ならば、ハリに掛けてからのおもしろさがメジナ釣りの魅力とされている。 |
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●フカセ釣りの釣具と仕掛け |
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小メジナと呼ばれる幼魚のうちは、簡単にハリ掛かりするが、大型になるほど警戒心が強くなり、簡単には釣れなくなる。一般には、感度のよい小型ウキを使ったウキ釣りでねらう。大きめのウキに寄せエサカゴを付けて釣るカコ釣りに対して、小さなウキの釣りをフカセ釣りとも呼んでいる。
サオは磯1〜2号で長さ5.4m前後のものを使う。 リールは、中型のスピニングリールを使うが、大型ねらいの場合は、急激な魚の突っ込みに対応できるレバーブレーキ式のリールを使うのもよい。 仕掛けは、図のとおりだが、ウキはオモリを内蔵した円錐ウキを遊動式にして使うのが一般的だ。遠くへ流す時などは、潮によく乗る役目を持つ水中ウキを、円錐ウキの下に付けることもある。
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●ポイントの選び方 |
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釣り場に着いてまず悩むのが、ポイントの選定。 メジナ釣り上達のコツは、何尾もハリに掛けて、サオのあしらい方、ハリス強度の限界などを体で覚えてしまうことである。そのためには、型の大小を問わず、メジナが確実に釣れるポイントを選ふことから始めよう。 メジナは”サラシを釣れ″と言われる。サラシとは、波が磯に当たって砕け、白い泡状になったものだか、このようなサラシはメジナの絶好のポイントとなる。 最初は、近くにある岩礁に当たった潮か流れ去る脇か、潮裏のサラシが消えるあたりを攻めてみよう。ポイントが近いほど、自分でまいた寄せエサに、付けエサを流すことが簡単にできるからだ。また、サラシからの流れ出しと沖の潮が作り出す、流れのタルミなども好ポイントになる。 |
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●寄せエサと付けエサ |
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ポイントを決めたら、次の作業は寄せエサ作り。臭いの出るもの、比重の重いものなど2〜3種類の配合エサをミックスして海水を入れて練る(手で握れるほどの硬さ)。これにオキアミを加える。
寄せエサができたら、まず足元にまき、寄せエサが流れる方向、速さ、沈み具合をしっかりと確認しておく。最初に打った寄せエサが潮に乗って流れ、見えなくなったら次の寄せエサをまく。 この間に、サオにリールや仕掛けをセットして、釣りの準備を完了する。 エサのオキアミは、尾から剌してハリ先を腹に抜く腹掛けを基本に、遠投する場合は、 |
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●仕掛けの投入と誘い |
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仕掛けを投入する時の注意点は、風の向きと強さを計算し、仕掛けが絡まず、エサが落ちないように気を配ること。そのためには、サオの弾力を最大限に利用して、ソフトに振り込むことである。
問題はここからで、寄せエサの流れと沈下進度に合わせて、付けエサをコマセの中にいかにうまく入れていくかで釣果か決まる。逆に、寄せエサの帯から付けエサか離れてしまえば魚は食わない。風などの影響で、仕掛けが寄せエサより前に流れてしまう場合は、道糸を張って仕掛けを止め、もう一度寄せエサの中に仕掛けを入れるようにする。このように、道糸を張ったり緩めたりして、仕掛けをうまく寄せエサの帯の中に入れるように流すのが、フカセ釣りの極意である。また、この動作そのものが、誘いにもつながる。
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●アタリとアワセ |
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メジナのアタリは、ウキを小気味よく消し込んでいく。アワセはサオをソフトに立てればよい。大きなアワセは禁物だ。
理由は二つ。一つはアワセ切れを起こす危険があること。二つ目は、強いアワセはメジナをいたずらに驚かせて、沖に走らせる原因になるからだ。ただでさえパワーがあるメジナだから、ビックリさせると猛然と走り、根に潜ろうとする。25〜30cm以下なら、サオの反発力で浮かせることかできるが、それ以上のメジナだと、簡単に引き込みを止めることはできない。 メジナか走っている時は、絶対にリールを巻いてはいけない。サオの弾力で持ちこたえ、無理なら糸を送り、メジナの動きが止まったら、すかさず巻き取りに入る。 磯際まで寄せてきても、まだ油断はできない。玉網ですくうのは、頭を海面に出して十分空気を吸わせてからだ。
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