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●船釣りで釣れる魚達

数ある釣りの中でも、ターゲットとなる魚種の多さでは、船釣りが断然トップだ。ハゼのような繊細な釣りから100kgを超すカジキ、イシナギなど、夢の超大物までお望みしだい。手軽な乗合船から、気の合った仲間とチャーターする仕立船まで、楽しみ方もいろいろある。船釣りの基本をしっかりマスターして、大海原での釣りを徹底的に楽しんでいただきたい。さらにバラエティに富んだ獲物は、どれも食べて美味。これも船釣りの魅力の−つである。

●覚えておきたい船釣りの常識

@船宿の上手な利用法(釣り船のシステム)
まず、釣り船には、だれでも自由に乗れる乗合舟と、仲間同士でチャータ一する什立て船の2つがある。それぞれの違いをまとめたので参考にしてもらいたい(下表)。
乗 合 船 仕 立 て 船
料金 対象魚、釣り場によって規定料金のみ。原則としてエサ代込み。氷、仕掛け代は別途料金 地域、対象魚、釣り場までの距離、人数などによってまちまち。エサ代などはすべて別途料金。乗合船より割高。
予 約 原則として不要。先着順に受け付ける。 「予約乗合」て・は、事前に電話予約を入れないと乗船できないから要注意 必ず予約が必要。希望の対象魚、人数、エサ、仕掛けの手配、到着時間、出船時間、悪天候の場合の処置などを確認しておくこと
釣り座 先着順が原則だが、抽選で釣り座を決定する場合もある 仲間同士で話し合い
時 間 出船時間は定刻。帰港時間もほぽ決まっている 出船、帰港時間は、組合の規定時間の範囲で自由
獲物 各自の釣った魚のみ 船長が釣った魚は、お土産として客に持
たせてくれる
チップ 不要 時間を延長してくれたり、よい釣りをさせてもらった時は、多少の心付けをしておくと、次回から便宜をはかってくれる
●こんな船宿なら安心

@無理な人数を乗せない。
  A海にゴミを捨てない。
  B悪天候の場合に無理な出船をしない。
  C稚魚が釣れたら放流をすすめる。
  D常連だけを優遇しない。
  E電話の応対がていねい。
  F新聞や雑誌にオーバーな情報やウソの情報を流さない。


●よい船宿選びのコツ

いったい、どの船に乗ってよいのやら、初心者は追ってしまうところだろう。 確かなのは、その宿のお客に聞いて確かめること。この口コミほど確かな情報はない。帰りの電車、港などでほかの船の客の会話を聞いていると、船長の腕、マナー、船宿の客扱いのようすがわかる。 船長のロは悪いが腕は抜群、というケースもある。だが、初心者をバカにするような船長の船には、乗らないほうがよい。予約の際、もしくは船に乗ってから「釣りを始めたばかりなのですが」と断わっておいて、それでも親切に教えてくれる船宿ならベストだ。なお、予約したが釣行できなくなった時は、必ず電話連絡することが、釣り人のマナーだ。


●必要最小限の釣具から始めよう

船釣りでは、対象魚や釣り場の水深、仕掛けによって、サオの調子やオモリ負荷が異なってくる。対象魚に合わせてサオを買いそろえるだけでも、大変な経済的負担になってしまう。そこでまずは、必要最小限の釣具を買うにとどめて、自分が興味をもった釣りを見つけてから、本格的な道具の購入を考えるようにしよう。めったにしない釣り、道具がやたら高い釣りなどは、まず船宿の貸し道具を借りてトラでするのが、賢い釣り人。最近の貸し道具は信頼できるメーカー品を使っている船宿が多いから、使い勝手もよいし、サオやリールを購入する参考にもなる。
 貸しザオを借りる時は、トップガイドとリ一ルシートにがたつきがないかチェックしよう。リールは、ハンドルがスムーズに回るかどうか、点検しておこう。


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