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  • シロギスを釣ってみよう

基本仕掛け
シロギス
●特徴 海道から九州までの各地沿岸の砂地や砂泥地の底をすみかとしている。群れで回遊し、海底のイソメ類などを捕食する。体色は黄色味またはピンクを帯びた白色で美しい。
●シーズン 晩春から晩秋までが一般的な釣り期だが、釣り場によっては厳寒期にもねらえる。
●料理 塩焼き、てんぷら、フライ、刺し身(大型)、押し寿司、椀種、干物など。
船釣り入門には最適の魚だ。ハゼ釣りにつぐ手軽な釣りで、外道も多彩。ネズミゴチ(メゴチ、ガッチョ)、ベラ類、カワハギ、トラギスなどが、絶えず魚信を追ってくれる。


●マスターしたいテクニック

船釣りでは、船長が好ポイントを流してくれるから、まちがいなくシロギスは釣れる。だが、これで喜んではいけない。船釣り入門のトップにシロギスをもってきたのには、それなりの理由がある。
 @仕掛けの投入法
 A誘いとアワセ
 Bシロギスとほかの魚とのアタリの違い
 C取り込みのテクニック
 D大物がヒットした時の対処法
 E船上での什掛け作り
 以上のテクニックを、シロギス釣りを通してマスターしていただきたい。そうすれば、いわゆる小物釣りは、脱初心者になれる。


●サオと仕掛けのバランス

シロギスは5〜7月ごろのエサ追いが活発な時期には、アタリもはっきりしているか、水温が低い時期は小さく微妙なアタリが多い。それをキャッチするには、オモリとのバランスが取れたサオが必要となる。
 乗合船では、15〜20号のオモリを使う。軽いオモリのほうが、アタリをキャッチしやすいし釣り味もよいが、20号を標準にする船宿が増えている。 サオを購入するなら、オモリ15号を付けて穂先が軽くおじぎするような調子を選べば、まずまちがいない。


●エサ付けのポイント

アタリがあってもハリ掛かりしない場合は、エサ付けに原因があることが多い。ジャリメは1尾付けで、頭の硬い部分をチョン掛けにする。アオイソメは、頭を切り捨て通し刺しにして、ハリ先からのタラシを1.5〜2cmにする。 いずれもハリ先をきちんと出すこと。


●シロギスだけを釣るテクニック

置きザオにしておいたり、投入してから誘いをおこたると、ネズミゴチなどの外道ばかりがハリに掛かる。シロギスは、かなりのスピードで誘ってもエサを追ってくるから、誘いなからのリーリングを繰り返す。アタリがあったら、ひと呼吸おいてから合わせるようにしよう。冬場や食いが渋い時は、ゆっくりしたテンポで誘い、アワセも静かに聞き上げるようにする。


●困った時のアドバイス

■シロギスに八リをのまれてしまった・・・
 シロギスの腹を親指で押しながら、ハリスをまっすぐに引く。

■潮が速くてアタリが取りにくい時…
 先バリの上10cmにカミツブシをかませる。こうすれば仕掛けが落ち着き、シロギスのアタリが取りやすい。


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