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ルアー釣りとは、ハリのついた金属、木、プラスチック製などのルアーと呼ばれる擬餌で魚を釣ることだ。
ルアーを見て、まずだれもが感じるのは、こんなもので魚が釣れるのかという疑問である。およそ子供だましとしか思えないルアーを、本当に魚が追うのかという不安だ。もちろん、ルアーを水の中に放り込んだだけでは、魚に無視されるだけである。ところが、これに釣り人の手によって動きが加わると、今まで見向きもしなかったイワナが、ブラックバスか、スズキが飛びついてくる。その時の驚きと感激は、経験した人でなければわからない。魚がルアーを追う理由は三つある。第一は、ルアーをエサと錯覚する場合。第二は、好奇心から目の前を動くものに衝動的に飛びつく場合。第三は、縄張りを守ろうとして侵入者を追い出そうとする習性のため、と言われる。 これらの理由から考えると、ほとんどの魚がルアー釣りの対象魚として挙げられることになる。
とはいっても、ルアーで釣れやすい魚とそうでない魚というのはある。
最もルアーの対象魚として向いているのは、肉食魚の仲間である。普段、小魚を中心とした小動物を捕食している魚たちは、釣り人によって生命を吹き込まれたルアーに、果敢にアタックしてきてくれる。 ルアー釣りは、考えるほど難しいものでは
ない。実際にチャレンジしてみれば、すぐに虜になるほどスリリングな、ゲーム感覚あふれる釣りだということがわかってもらえるはずである。
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●ルアーの種類 |
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本物のエサと違って、ルアーは動きを与えてやらなければ、魚は食ってこない。これは、どのルアーにも共通して言えることだ。 つまり、演技をするのはルアーたちだか、それをうまく演出するのが釣り人の役割ということになる。
ルアーには、使う目的に応して、さまざまな種類があるが、ここでは基本的なルアーとその特徴を説明しよう。よくその特徴を覚えて、臨機応変に使い分けてもらいたい。
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スプーン |
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●特徴
ルアーの原型と言われボディ部分は、金属を打ち抜いたり、プレス加工したものが多い。ボディの形やカーブによって、回転したり、尻を振ったりする違いかある。また、肉厚の違いによって、飛距離やねらう水深が変わってくる。サケ、マス類を釣る場合に、よく使われるルアーだ。
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スピナー |
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●特徴
金属でできたボディの前に、ブレイドと呼ばれる翼があり、これがくるくる回転して、小魚などが泳いでいるような動きと振動で、魚を引きつける。釣り場の状況によって、ボディの重さやブレイドの形を選ぶが、一般に、流れのある渓流などで使われることが多い。
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プラグ |
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●特徴
木やプラスチックなどを使って、小魚や小動物に似せて作られたルアー。ほとんどのプラグにはリップがあり、これによってプラグが水中で左右の動きをする。プラグによっては、リッブのかわりに頭部の形を工夫して、徽妙な動きを示すものもある。
プラグは大別して、水に浮くフローティング・タイプと水に沈むシンキング・タイプがある。また、リップの大きさや角度によって、潜る深さなどに違いがある。一般に、サケ、マス類、スズキなどには小魚に似せた形のもの、ブラックバス用には、カエルや小動物の動きに似せたものが使われる。
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メタルジグ |
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●特徴
真ちゅうや鉛などの重い金属を使って作られたルアーで、深いボイントをねらう時に用いられる。いったん沈めたジグを、ジギングというシャクリ運動によって動かし、魚を誘って釣る。カサゴ、メバルなどや大型回遊魚をねらう時などに、使われることが多い。
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スピナーベイト |
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●特徴
2種類以上のルアーを組み合わせたコンビネーション・ルアーの一種。スピナーベイトは、上部にスピナー、下部にジグ・ヘッドとスカートと呼ばれる部分が組み合わされている。障害物に掛かりにくく、上層から底まであらゆる泳層を探ることができ、ブラックバス釣りで使われることが多い。
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ソフト・ルアー |
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●特徴
軟らかいプラスチックで作られたルアーで、ミミズやカエル、ザリガニなどの本物そっくりにできている。最もよく使われるのは、ミミズに似せたワームで、色もさまざま。オモリを組み合わせて底に沈め、生きたミミズのような動きを加える。見ているだけで楽しいのが、カエルに似せたフロッグ・タイプ。水草の繁茂した所で使うことか多く、ウィード・ガ−ドというワイヤーやピアノ線で、フックがカバーされている。 いずれも、ブラックバスやライギョなどをねらう時に、よく使われる。
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