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アユ(鮎) |
●特徴 |
゛年魚""香魚″と書いてアユと読ませる。前者は寿命1年であるところから、後者は香りがよいところからきた。稚魚は雑食性だが、成魚は石につくコケを食べる。その結果、アユは石ごとにテリトリー(縄張り)を持ち、これを守ろうとする習性がある。外から侵入してきたアユに対して、体をぶつけて追い出そうとする、この激しい性質を利用したのが゛友釣り″だ。 海から遡上してきたアユを天然アユというが、河川の汚染や河口遍などによって天然アユの釣れる川は、年々減少している。たいていの河川では、湖産(琵琶湖産)アユを放流している。 |
●シーズン |
アユ釣りには禁漁期間があって、5月下旬から6月初旬に解禁になり、10月いっぱいまで釣らせる所が多い。 |
●料理 |
塩焼き、背ごし、アユ飯、てんぷら、甘露煮など。 |
アユ釣りといえば、友釣り。アユが縄張りを持つ習性を利用して、オトリのアユを泳がせて送り込むと、猛然とオトリアユに襲いかかり、仕掛けられたハリに掛かるのである。 友釣りは、アユが付く石を読む推理力というメンタルな要素と、オトリアユを自在に操る技術が求められる。 |
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●友釣り仕掛けと釣具 |
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友釣り人気は、年ごとに高まりをみせている。そのため、釣り人が増えて、ポイントが遠くなることが多い。さらに、なるべく立ち込まずに釣りたいことなど考え合わせると、サオは9〜10m級の長ザオが必要となる。 軽量に設計された最近販売されているアユザオは、9mでも数年前の7〜8m級の感覚で扱える。ただし、軽さだけを追求したサオは、ちょっとした不注意で折れやすいし、オトリを操作しにくいことがある。 最初の1本は、ビギナ一でもオトリアユをコントロールしやすい中硬調のサオを選ぶのがよいだろう。 素材は、いずれもカーボンが主体なので、電線に触れて感電したり、落雷にあわないよう十分注意していただきたい。
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●そろえておきたい釣具類 |
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生きたアユをオトリに使うという、ほかに類のない釣りなので、どうしても専用の釣具が必要になる。なるべく、手軽に友釣りを楽しんでいただきたいので、必要最小限の釣具を選びたい。
サオのほかに玉網と引き舟、ブクだけを持参すれば、最も安上がりにアユ釣りができる。この釣りは、のめりこむと、次々によい釣具やサオか欲しくなるか、使い勝手がわかるよ引こなってから購入すれば、無駄な出費をしないですむ。 体を冷やして健康をそこねないためには、ネオプレーンのタイツがあるとよい。それにフェルト底の地下足袋をはけば、足まわりは完璧。石についたコケの状態や、オトリの泳ぎを見るために、偏光グラスかあると便利だ。
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●仕掛け作りのコツ |
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仕掛け、ことに掛けバリは各種あるが、迷わないこと。入門者には、目印はセルの矢羽根型、鼻カンは自在型、掛けバリは3本イカリがおすすめだ。オトリの鼻カン操作は楽だし、3本イカリは、掛かりがよく根掛かりも比較的少ない。
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●ポイントの選び方 |
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荒瀬に立ち込んでアユを釣る姿は、格好はよいが、初心者にはおすすめできない。まずは、比較的なだらかな瀬で、オトリを自在に操れるように練習していただきたい。 ベテランが攻めないポイントにもアユはついている。黒々としたハミ跡を確認して、じっくり攻めてみよう。できるだけポイントから離れ静かに攻めれば、ほとんど立ち込まなくても釣れる。
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●オトリの付け方と送り込み |
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オトリアユを、いかに元気に泳がせるかが、友釣りのポイントである。オトリアユを玉網に移し、手を川の流れにつけて冷やし、すばやく鼻カンを通し、逆さバリを打つ。 流芯に向けてオトリを放し、魚がまっすぐに泳いでいけば、まずは合格。さらに、サオを立てアユを少し浮かせ気球にすると、サオと反対方向に泳いでいくので、こうしてねらったポイントにオトリを送り込んでいく。
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●掛けてから取り込みまで |
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オトリアユがポイントに入ったら、道糸を少し緩めアタリを待つ。アユは、ハリに掛かると、オトリアユともつれながら流れを下る。
サオを立ててためると、魚が浮く。そこからサオを倒して道糸を手繰って寄せるか、あるいは一気に引き抜いて、空中を飛んで来たアユを玉網でキャッチする。 引き抜きは爽快で掛けたアユを傷めることも少ないから、ぜひトライしてみよう。魚を完全に浮かせ、ひと呼吸おいてから抜く。
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●野アユの交換 |
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元気のよい野アユが、背掛かりで釣れたらしめたもの。すぐにこの新しいアユに付けかえて、ポイントに送り込む。
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●アユ釣法のいろいろ |
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アユ釣りには、友釣りのほかに、毛バリの流し釣り、ドブ釣り、エサ釣り、コロガシなどの釣法があるが、河川、区域、時期により禁止されていることがある。事前に漁協か地元の釣具販売店に問い合わせること。
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