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基本仕掛け |
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イワナ |
●特徴 |
イワナは、最も高地に生息するサケ科の魚。同じ仲間にオショロコマ、アメマス、ゴギがいる。昆虫や小魚などを捕食しているが、時には、カエルを飲み込むほど、獰猛な食性を持つ。 ヤマメもサケ科の魚で、イワナに次いで川の上流にすむ。体側に朱点のあるアマゴは、ヤマメに非常によく似た魚。いずれも、体側にパーマークと呼ばれる小判状の斑紋がある。 ヤマメは神奈川県以北の本州と九州の一部、それ以外はアマゴとそれぞれすみ分けているが、養殖魚の放流で混生域もある。 |
●シーズン |
多少の地域差があるが、3月に解禁になり、9月以降禁漁となる河川が多い。 |
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塩焼き、バター焼き、田楽焼き、骨酒など。 |
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●渓流釣りの魅力 |
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川釣りに手を染めたら、一度はネイティブ
なイワナ、ヤマメを釣り上げていただきたい。
ことに、わずかな水量の川でもたくましく生きるイワナを手中に収めると、その生命力と
自然の力に感動することだろう。
ヤマメの美しさは、造形の美を感じさせる。
若魚のパーマーク、成魚のたくましさと優し
さをかね備えた魚体は、釣り上げるたびに、
ほれぽれする。
大都市の近郊では、最初のうちは、なかな
か釣ることか難しい。それだけに、初の獲物
をキャッチした喜びは、なにものにもかえが
たい。できれば、ベテランに同行して渓奥に
入り、釣りのあとは温泉で疲れを癒すようなゆったりした釣行を、計画してみよう。
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● 釣具選びと仕掛け |
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サオは、軽量でバランスよいカーホン製の5.3mがおすすめだ。「へたの長ザオ」という言葉があるが、初心者が警戒心の強い渓流魚を釣るには、ポイントからなるべく離れてサオを出すことが、釣果を上げる秘訣である。 渓奥の狭いポイントでは、サオを短くして釣ればよい。
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●エサの種類 |
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イワナ、ヤマメともに川虫が最良のエサになる。面倒がらず、釣り始める前に一口分を確保しておきたい。オニチョロ虫、カメチョロ虫、ピンチョロ虫がたくさん採れれば文句なしだ。 予備エサとして、キジ(ミミズ)か養殖ブドウムシだけは持参すること。ことに雨後で水か濁っている時は、キジの食いがよい。周年、キジだけで釣るベテランもいるぐらいだ。
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●イワナ・ヤマメのポイント |
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入渓者の状況や季節によって異なるが、イワナは落ち込みのエグレが好ポイント。水量の少ない渓奥では、「こんなところに……」というような小さな落ち込みで、良型のイワナが釣れることがある。
晩春から初夏は、瀬に出ていることが多いが、大渓者が多い都市近郊の川では、ちょっとした人の気配を察知しただけで、岩陰に身を潜めて、エサを追わなくなってしまう。したがって、イワナ、ヤマメともに石裏の巻き返しや倒本の下、落ち込みの白泡の下などがねらってみたいボイントになる。 ここぞと思うポイントは、静かに近寄って、すぐにアタリがなくても、粘り強く攻めてみたい。
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●仕掛けの流し方 |
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まず、必ずエサが先に流れるようにサオで操作すること。当たり前のようだが、早い瀬を流す時は、慣れないと、仕掛け全体が、エサより先に流れていることが、意外に多いのである。これでは、魚に警戒心を与えるだけで、まず釣れない。
次に、ここぞ、と思うポイントは、しつこいぐらいに何度も流してみること。相手がじれて出てくるまで流す。すれた魚を誘い出すテクニックの一つだ。
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●アタリとアワセ |
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アタリは、目印が止まったり、流れと逆に走ったりと、さまざまである。 ヤマメは、アタリがあったら即、合わせないと、エサを放してしまう。
イワナは逆で、ひと呼吸おいてから合わせないと、ハリ掛かりしないことが多い。イワナは、合わせそこなっても何度かエサを追うから、あきらめずにエサを付けかえて流してみること。小ヤマメも何度かエサを追うが、成魚のヤマメは、アワセそこなうと、しばらくエサを追ってこない。
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●困った時のアドバイス |
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□跳ねはあるがエサを追わない…………
毛バリを結んで攻めてみると一発で食うことがある。
□すれた渓流魚を釣る特効エサは?……
メダカやクチボソ(モツゴ)などを持参して流すと、すれた渓流魚も食いがよい。
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